2010年度講義・演習報告

増成が2010年度に担当したデザイン工学部の講義科目、演習科目についてご報告します。

2010年度後期「デザイン造形演習Ⅱ」(2年)

「デザイン造形演習Ⅱ」は、前期演習でデザインプロセスの基礎、手法を身につけていることを前提に、内部構造を有する製品「ドライヤー」、「モバイルスピーカー」、「デスクファン」、「アラームクロック」を対象としました。まず、ハード、ソフト両面から製品分解を行い、問題点を抽出しその解決に向けてリデザインを行いました。分解過程で得た製品に関する知識、意識をベースに後半はテーマ解釈を広げて新コンセプトでのデザイン提案です。

スケッチテクニック講習


合評会風景


学生作品例







2010年度前期「デザイン造形演習Ⅰ」(2年)

「デザイン造形演習Ⅰ」は、プロダクトデザイン領域の学生を中心にデザイン調査、分析、企画、コンセプト立案、アイデア展開、スケッチワーク、モデリング等一連のデザインプロセスを学ぶ演習です。学生30名に専任教員2名、非常勤講師2名の計4名で演習指導を行いました。 
課題は、内部機構を持たない「ごみ箱」、「ティッシュケース」、「傘立て」、「テープカッター」です。学生も教員もはじめにくじ引きでテーマを決めてスタートしました

  合評会風景
 
  学生作品例




2010年度後期「色彩論」 

「色彩論」は、デザインの重要な要素である色について、科学的に理解するとともに、色に対する感性面での理解を深めることを目的とします。色はかたちや素材と共にプロダクトから建築、環境に至るまで私たちの生活、文化の一部であり、色を抜きにしてデザインを表現することはできません。本講義では、色彩心理、色彩調和、色彩計画についての基礎を学ぶとともに、実際のプロダクト、建築、環境等の事例から色が果たすコミュニケーション機能について考えます。

2010年10月12日 特別講師武者先生の講義:カラーユニバーサルデザインについて

2010年10月19日 特別講師高永先生の講義:照明デザインについて

2010年度前期「造形論」(2年)

「造形論」では、デザインの重要な要素であるかたちについて、論理的に理解するとともに、かたちに対する感性面での理解を深めることを目的とします。かたちは色や素材と共にプロダクトから建築、環境に至るまで私たちの生活、文化を表象するものであり、かたちを抜きにしてデザインを表現することはできません。本講義では、造形心理、造形表現、造形計画についての基礎を学ぶとともに、実際のプロダクト、建築、環境等の事例から機能とかたち、加工法とかたち、コミュニケーションとしてのかたちについて考えます。

2010年5月13日 特別講師道田先生(建築家:芝浦工大OB):建築と造形について

2010年6月10日 特別講師高永先生(ミュージシャン):音楽と造形について