PDのためのスケッチ復習

その1:直方体パースペクティブ

ここまで描いてみて、やはり大切なのはパースを如何に上手く描くかだと思うのです。デザインの場合、最終的には立体として実在させるわけですから、立体物としてだれもが理解できることが大切です。そのためにもっとも大切なのがパースです。
二点透視法、三点透視法については、多くの本やネットでも手法を知ることができると思いますが、私が大切にしたいのは、視覚体感として理解できることです。
もう一度、単純な直方体の椅子を描いて、ポイントを確認したいと思います。




左右ともにボールペンによるフリーハンドで描いています。左は、等角投影に近い感じ、右はパースをきつめにしてみました。(アップして冷静にみると少しパースが狂っているところもありますが、お許しください。)意図的に、対象物によって、描き分けられることが大切です。



落ち入りやすい、間違えやすい例を描いてみました(少し極端かもしれませんが)。ポイントは、ふたつあります。
①逆パース:消失点が乱れていませんか。
②奥行き方向の位置関係:遠くは狭く見えるものです。
さあ、もう一度、パースをしっかり取るようにしてみましょう。



その2:円柱パースペクティブ


左右のスケッチを見てどうでしょうか?右はなんだか変?な感じに見えるのは正しい立体認識です。円柱の底面と天面は、二次元上にスケッチで描くと底面の方が膨らんだ楕円になります。垂直の高さも見ている人に近いラインが長く両サイドはそれよりも短くなります。


円柱を見る視点を下げていくと左のように天面の見え方が少なくなります。逆に視点を上げて上から見下ろすと天面は円に近づき、側面はあまり見えなくなります。
以上、当たり前のことですが間違えないようにしたいものです。