2015/09/15

椅子のデザインについて思うこと

島崎信著『美しい椅子』より

日本でもよく知られているY chairをデザインしたウェグナー、彼の転機となったのが中国明代の圏椅をリサイズすることから生まれたChinese chair、「当時のウェグナーは自分が規範とすべきデザインの礎を探し求めている」

ウェグナーは、明代の椅子を真似たが、そこから学び、笠木に着目して独自性を加えていき、The chairを生み出し、その展開からY chairが生まれました。

椅子は、こうしてデザイナーが先人に学ぶことから、人々に愛され歴史に残るデザインを生んできました。

大切なことは、それを隠していないことです。そして、人々がそれを理解して評価していることです。だから、グッドデザインとして世界中で評価されています。

『美しい椅子』は、シリーズ化されている文庫本です。椅子のデザインに興味を持っている学生には、読んで欲しい本です。写真も美しく、著者の椅子のデザインに対する思いも伝わってきます。



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