2014/02/22

エネルギーの生産と消費

「消費者ではなく生活者」と言えば耳障りは良いのですが、私たち「生活者」は「消費者」であることを自覚する必要もあります。

電力会社は発電所で電気を生産して送電しています。一方で、電機メーカーは電気を消費する機器を生産して量販店に列べます。そして、生活者は機器を購入し便利を享受するために電気を消費しています。

石油会社は製油所でガソリンを生産してスタンドに運びます。一方で、自動車メーカーは自動車を生産して販売店に並べます。そして、生活者は自動車を購入し運転してガソリンを消費しています。

電気会社は電気を売っているのですから、節電やECOなんて本気で考えないのは当たり前です。街灯がガスから電気になり、アイロンが炭から電気になり、人の手で行ってきた洗濯や炊飯も電気が労働するようになりました。

結果として、人は労働から解放させたかと言えば決してそうではなく、新たな労働に着くことになります。それが、情報を生産するための労働です。

情報化社会が進展する中で、情報に関わる企業は、魅力的な神話を創造します。プログラムやソフト、コンテンツやアプリケーションと言われたりします。これらは人にとってのエネルギーとして社会に散布されます。そして、生活者は社会に溢れた情報を消費します。

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