2011/03/27

PDのためのスケッチ基礎の基礎・その3

円柱を描く

プロダクトデザイン(以下、デザイン)にとって、基本形のスケッチが描けることが基礎の基礎であるとおもいます。それは、「豆腐やボールのようなデザインばかりをしろ」というのではありません。イメージの幅を広げその表現をするためには、自由な造形表現ができることは必要です。そのためにも基本形が空間の中でどのように存在するか、見えるかを理解する必要があります。


立方体の次は、円柱です。先の立方体もそうですが、私のスケッチは二点透視を基本としていますので、縦方向のパースはほとんど使いません。もちろん必要な場合はありますが、基礎の基礎では考える必要はないでしょう。円柱を描く基本は、底面の楕円が上面の楕円よりも円に近いということです。これさえ守ればそれなりに円柱に見えます。人は、「恒常視」という見方をします。これは、円は斜めから見ても円に見ようとするというものです。

もうひとつ大切なことが、円柱は立方体(直方体)の中にあるということです。右上のスケッチを参考にしてください。立方体を描き、その各面に中心線を引きます。円柱の端面をパースの平面に描きます。このとき常に中心線との関係を考えておくことが大切です。

少し影を入れてみました。立体に認識できるよう、見えるようにしてみました。少し太いサインペンやマーカーを使用したくなりますが、基礎の基礎ではボールペン(または鉛筆)のみで描きます。

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