2013/12/04

あなたの強みは何ですか?

就職活動で企業研究とともに必要とされるのが、自己分析です。自己分析は社会人が学生に求めるだけではなく、社会人にとっても必要なことです。企業説明会の壇上に立っている採用担当者も立場が変われば、上司や昇格面接官に問われていると思います。
 
さて、就活生の話に戻しましょう。エントリーシートや面接において「あなたの強みを書きなさい」「あなたの強みは何ですか」と聞かれて、元気に「はい、デザインです」「工学知識です」と、学んでいる題目だけを答える学生には、「あなたの強みは度胸ですね」と返したくなります。
「アルバイト経験です」「コミュニケーション力です」などと題目だけで答えられると、「それで、強みは」と聞き返したくなります。

「強み」とは、弱い強い、低い高い、少ない多いのレベルを伴うものです。そして、具体的な事例で説明できるものです。例えば、デザイン能力の高さを強みとしてアピールするために「数から逃げずに多くのアイデアを出せることです」と答えたら、「どのくらい出せるのですか」「どのようにして出すのですか」と、聞いてくれるでしょう。そうしたら、スケッチで分厚くなったファイルを開いて見てもらいましょう。そして、その成果を出すためにあなたが取り組んだプロセスを話しましょう。

教員の立場からすれば、「強み」は大学で学んだことを起点として欲しいと思います。なぜなら、学生は学ぶために大学に入学して講義、演習を受けているのですから。企業が働くためにあるように、大学は学ぶためにあります。(話が逸れそうなので、学校で何を学ぶか、社会、企業が求める教育は何かについては別の機会に述べたいと思います)

「強み」は、その成果を見せることができ、成果のプロセスを話すことができて、初めて認められるのではないでしょうか。すなわち、強みを活かした成果物を作ることです。間違っても偽装してはいけません。自己分析とは、自分の「強み」をつくる活動だと理解しては如何でしょうか。

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