2013/12/09

本を読もう、

寺山修司は「書を捨てよ、町に出よう」と言った。  

1970年代の鬱屈した青春を描き、本を読むよりも世の中に出ていこう・・・裏返せば、本を読むことが正統であり、主流の時代だったのでしょう。

最近の社会状況を見ると、大学でも社会に出て学べることを売りにしている場合が多いように思います。それなら、社会に出てば良いのであって、学生時代に疑似社会体験を優先するような状況よりも、机に向かって本を読むことを優先するのが大学の基本であると思うのですが。

経験、体験は良いことですが、本を読むことが軽視される傾向にあるように思われます。人は歴史と文化を継承しながら時代をつくっているのですから、活字は重要な知の伝達方法であることに間違えはありません。音声や映像よりも優れた保存と伝達能力を持っているとも言えます。

学生に「最近、どんな本を読んだ?」と聞くと、「???」返事が返ってこないことがあります。エッセイ、小説は心を豊かにし、歴史書、哲学書は知見を広げてくれます。

大人も同じです。電車でスマホ・ゲームに興じている人が多く、本を読んでいる人は少ないように感じます。 

若い時に、背伸びして難しい本を読んでみるのも良いのではないでしょうか。 今、理解できなくとも理解しようと思考したことが大切な時があります。

0 件のコメント:

コメントを投稿